パパだから出来る叱り方

父親として締めるべきところとは

子育てに参加をする男性は数十年前とは比べ物にならないほど増えてきていますが、案外叱り方が上手な父親というのは少ないものです。

というのも家事や育児に参加はするものの、気持ち的に「母親の育児のサポート役」という意識が完全に抜けきれないため、子供にしつけをするときどういう基準で怒るべきかが分からないという事があるからです。

確かに子供にとって、父母でどこで怒るかという基準があまりにもバラバラであることは精神的な不安定な原因になってしまいます。

しかし夫婦といってもそれぞれ違う人間ですし、男性・女性で感覚が異なる部分もあるでしょうから、必ずしも一致していなくてはいけないわけではありません。

自分自身の子供の頃を思い出してもらいたいのですが、例えばいつもはお母さんから口うるさく「片付けなさい」「早く食べなさい」と言われてきた生活の中で、たまたまお母さんがいない日にお父さんと二人になって、まったくうるさく言われなかったことに開放感を覚えた事はないでしょうか。

社会的道徳や倫理面でどうしてもこれだけはダメだというラインさえしっかり共有していれば、しつけの細かい部分についてはそれぞれの意見があってもよいのです。

子供もきちんとそのあたりは自然に理解していきますから、あまりお父さんはお母さんに気を使うのではなく、自分なりの方針に従って子供をしつけていくとよいでしょう。

そして夫婦で意見が異なると感じた部分については、その都度話をしていくというコミュニケーションも大切になります。

子育てにおいては「クロス効果」といい、母親は息子に、父親は娘に対して甘くなりがちな傾向があります。
ですので特に父親としては息子に対して締めるべき時は締め、きちんと善悪を教えてあげることが大切です。

夫婦で協力することで教えられることも

クロス効果についてもう少し詳しく説明をすると、母親は息子のことを甘やかす傾向があることから、ちょっと危険な遊びをしようとしたり、何かに挑戦しようとするときにそれを否定しようとすることがあります。

そこで父親としては息子が木登りやちゃんばらなどの少し危険なことをしようとするときには、しっかり安全を確認するとともに「それだけはやってはいけない」ということを厳しくしつける必要があります。

やんちゃな男の子になると、母親が同じように注意をしても言うことを聞かずにわがままに振る舞ったりするものです。
そこで大人の男としてビシっと締めることで、男の子は危険を理解し、父親を尊敬できるようになっていきます。

反対に女の子に対しては、父親として厳しく出づらいところもあるでしょう。
そうした時には母親にお願いして、二人でうまく役割を分担していくようにするのがいい方法です。