赤ちゃんを寝かしつけるコツ

出産直後の赤ちゃんが抱えるストレス

大人の目で見ると、赤ちゃんは何も考えずにただぐっすり眠っていて何のストレスもないように思えます。
しかし生まれたばかりの赤ちゃんというのは、それまで安全に守られていた胎内からいきなり重力のある外界に引っ張り出されたということから、強いストレスを感じています。

出産には母体に強い痛みが伴われますが、それは狭い産道を通って出て来る赤ちゃんにとっても同じことです。
赤ちゃんは時間をかけてゆっくり外の生活に慣れるように体を整えていくのですが、それまでは毎日がストレスとの戦いになります。

夜泣きはそうした赤ちゃんのストレスの発露の一つであり、昼夜の感覚がなかった胎内からの環境の変化に対応するための一つのプロセスです。

そこで生まれてから数ヶ月は、夫婦で協力しながら赤ちゃんを寝かしつけるという子守をしていくことが必要になります。

赤ちゃんが泣き出す時の理由としては「お腹が減った」「オムツが濡れて気持ち悪い」「暑い・寒いなどの温度の不快」「その他体調が悪い」といったことが挙げられます。

その他にも「眠い」場合に大泣きをすることも赤ちゃんにはよくあり、新米パパとママは言葉の通じない赤ちゃんがどうして泣いているのかということを考えながら対応していかなければいけません。

できるだけ胎内と同じ環境を作ってあげる

赤ちゃんを寝かしつけるための方法として一般的なのが、「ゆっくりとゆする」「歌や音楽を聞かせる」「お腹や背中をトントンと叩く」といったようなものです。

これらはいずれも赤ちゃんが胎内にいたときと同じような感覚にするもので、辛抱強く行っていくことで次第にうとうとと眠りについてくれます。

中でも最も重要なのが「抱っこ」をしながらのゆったりしたゆすりで、これは赤ちゃんに心地よい眠りを与えるだけでなく成長そのものに良い影響を与えることが出来るものです。

赤ちゃんが感じるストレスの一つに「一人ぼっちにされる」という孤独感があります。
赤ちゃんは自分で自分の体を支えることができないほど弱い存在ですので、もし保護者であるお母さんに見捨てられたとなればすぐに生命の危機となってしまいます。

そこで抱っこをしながら優しく話しかけてあげ、ゆらゆらとゆっくりゆすってあげることで「大丈夫だ」という安心感を与えることができます。

もちろんこれはお母さんでなくお父さんにも十分にできることで、赤ちゃんに対し「守ってあげるよ」というメッセージを体のふれあいを通じて与えてあげることが、心地よい睡眠につながっていくでしょう。

体を揺らす時には絶対に乱暴に扱うようなことはせず、水の中に浮かんだ体の浮き沈みをイメージしながら、ゆっくりとゆすってあげる事がポイントです。